シーズン1の3話のオープニングです。
日本人でも知らない人のいない、「hello」や、「Oh my God!」のような表現。
でも、こういうコトバを、あなたはどれくらい「つかいこなせますか?」
そんなところを意識して、会話を聞いて見てくださいね。
PHOEBE: (ENTERING) Hi guys!
「ハイ、みんな」
ここのguysは男性に限りません。親しい間柄であれば女の子何人かでもguys.
ALL: Hey, Pheebs! Hi!
「お、フィーブスじゃない!ハイ!」
PheebsはPhoebeのニックネームですね。元の方が呼びやすそうだけど。
ROSS: Hey. Oh, oh, how’d it go?
「そういえば、この前のデート、どうだったのさ?」
僕たちはこれからの文脈をみないとわかりませんが、ジョーイとフィービーにとっては既知の出来事。itを見落として、「調子どう?」などと訳しちゃダメですよ。
PHOEBE: Um, not so good. He walked me to the subway and said ‘We should do this again!’
「うーん、イマイチかもね。彼、地下鉄まで送ってくれて、『また今度』ですって。」
walk me to ~ で、「私を~まで送ってくれる」です。
ALL: Ohh. Ouch.
「うわ、痛!」
RACHEL: What? He said ‘we should do it again’, that’s good, right?
「え、なんで?『また今度』って言ったんならそれっていいことじゃないの?」
MONICA: Uh, no. Loosely translated ‘We should do this again’ means ‘You will never see me naked’.
「違うの。大意を訳すると、『また今度』は『僕の裸を見ることは二度とないね』って事。」
RACHEL: Since when?
「いつからそうなってんの?」
JOEY: Since always. It’s like dating language. Y’know, like ‘It’s not you’ means ‘It is you’.
「ずっとさ。デート用の言語ってヤツかな。ほら、例えば、『あなたのせいじゃないわ』って言うとき、『あなたのせいよ!』ってことだろ?」
Since Alwaysで、「ずっとから」みたいな変な言葉になってしまいますが、ジョーイはこれはあえて文法を崩していると読むのが妥当でしょう。
It’s youみたいな表現も気をつけたいところ。これもコンテクスト、文脈依存度が高い用法ですが、ここは別れ話の場面で、というのが大前提にありますから、上記のような訳し方になります。
CHANDLER: Or ‘You’re such a nice guy’ means ‘I’m gonna be dating leather-wearing alcoholics and complaining about them to you’.
「あと、『あなたってとってもいい人』って言うときは、『これからは皮ジャンきたアル中とデートしてその愚痴をあなたにこぼすことにするわ』って意味だったり。」
これはよくあるケース。
PHOEBE: Or, or, y’know, um, ‘I think we should see other people’ means ‘Ha, ha, I already am’.
「あと、ほら、『僕ら別の人を見つけた方がいいかもね』っていうときは『俺にはもういるけどね!』って意味よね」
RACHEL: And everybody knows this?
「で、みんなそれを知ってるってわけ?」
JOEY: Yeah. Cushions the blow.
「ああ、緩衝材ってヤツだな。」
Blowは「一撃、打撃」。それに対する「クッション」だと。
CHANDLER: Yeah, it’s like when you’re a kid, and your parents put your dog to sleep, and they tell you it went off to live on some farm.
「そうだな、ちょうど子供の頃、親が飼い犬を安楽死させて、どっかの農場に行ったっていうのとおんなじさ。」
putのイメージは「自分の支配下にあるものをこれこれの状態におく」という感じ。ペットの生き死には(それが倫理的に許されるかはとりあえず置いといて)飼い主の自由なので、こういう言い回しが使われます。死刑囚を処刑する時なども、この表現ですね。killが持つ、「いけないこと」というニュアンスとの違いを理解しましょう。
ROSS: That’s funny, that, no, because, uh, our parents actually did, uh, send our dog off to live on a farm.
「そいつはおかしいね、だってさ、ウチの親は本当に、ほら、僕らの犬を農場にやったんだ。」
funnyは、日本語の「おかしい」と同じように、「面白みを感じる」だけでなく、「(軽い)違和感を感じる」というニュアンスもこめられます。ただ、「何かがおかしい」というはっきりとした違和感の場合にはstrangeを使います。
MONICA: Uh, Ross.
「あのう、ロス・・・。」
ROSS: What? Wh- hello? The Millners’ farm in Connecticut? The Millners, they had this unbelievable farm, they had horses, and, and rabbits that he could chase and it was- it w- …..Oh my God, Chi Chi!
「何?え?おいおい、忘れたの?コネチカットのミルナーさんとこの農場じゃない?ミルナーさんとこにはものすっごい農場があって、馬もいて、ウサギなんかを追っかけられて、そして、そして・・・。ああ、僕のチーチー!」
ここでニュアンスを覚えたいところはやはり、hello? とOh my God!のふたつ。ここのhelloはもちろん「こんにちは」ではないですね?イメージは電話をかけるときの「もしもし」に相当するhelloです。「だれかいらっしゃる?」っていう感じ。昔、映画Back to the futureで、ガキ大将のビフがやってましたね。頭をノックして「ハロー?おつむの中にだれかいる?」あのツッコミ感をちょっと思い出して、ちょっと「おいおい、何言ってんの?」という感じでhello?です。
Oh my God!は英語圏では超頻繁に使われる感嘆表現です。日本語に厳密に対応する表現はありません(キッパリ)。日本にはそういう絶対的な神様の概念自体がないから。使いたい方はネイティブがいつ、どんな場面で使っているか、よく確認してからマネしてくださいね。フレンズでは今後登場するジャニスっていうキャラがこの表現を使いまくります。
さて、フレンズの英語教材としてのすごいところはをひとつあげるとするとそれは、「最高の脚本」と「最高の役者」で展開されているところ。
どういうことか?全く日常会話として違和感のないスキットで、どこをどう強調すればそのシーンにあうニュアンスを乗せられるのかの模範解答だらけ、だということなんですね。
なので、普通に見るだけでも「効く」んですが、英語をフレンズで覚えたいなら、役者のイントネーションを聞きながら、どうか、マネをしてみて下さい。きっと、日本語では使ったことのないピッチやアクセントの違いがあるはずです。そして、そこの表現の仕方をマスターすれば、あなたの英語は格段に「通じる」ものになっているはず。
May the God bless your effort!